【特定技能】就職活動中の留学生必見!特定活動ビザで特定技能試験に挑戦できる?【ビザ】

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【特定技能】就職活動中の留学生必見!特定活動ビザで特定技能試験に挑戦できる?【ビザ】

【特定技能】就職活動中の留学生必見!特定活動ビザで特定技能試験に挑戦できる?【ビザ】

2026/03/21

大学や専門学校を卒業した後も日本での就職を目指して活動を続ける留学生にとって、在留資格の維持は将来を左右する極めて重要な課題です。特に、卒業までに内定が得られなかった場合、多くの学生が「特定活動(継続就職活動)」への変更を選択し、日本に留まって活動を継続します。

近年、採用市場の多様化や入管審査の動向に伴い、従来の「技術・人文知識・国際業務(技人国)」だけでなく、「特定技能」への切り替えを視野に入れる方が増えています。本記事では、特定活動ビザの構造を詳しく整理し、通常の就活を行いながら特定技能試験を受験することの可否や、キャリアを断絶させないための戦略について、専門的な観点から徹底解説します。


特定活動ビザを構成する2つの枠組み

特定活動とは、法務大臣が個々の外国人について、日本で特に行うことを個別に指定する在留資格です。この資格は、大きく分けて「告示」に基づくものと、そうでないものの2つの形式で運用されています。

1. 行政法上の「告示」が持つ一般的な法的性質

まず、一般的な行政の仕組みとしての「告示」について整理します。告示とは、行政機関が決定した事項などを公式に広く知らせる行為(公表)を指します。

・行政法学上の位置づけ 告示には、単なる事務連絡のような性質を持つものから、国民の権利や義務に直接影響を与える「法規」としての性質を持つものまであります。
・迅速性と柔軟性 法律そのものを改正するには膨大な時間が必要ですが、告示は社会情勢の変化に合わせて各省の大臣などが比較的迅速に発することができるため、機動的なルール作りに適しています。これは国民の権利義務に影響を及ぼす重要な役割を担っています。

2. 在留資格制度における「告示特定活動」の役割

上記の行政上の仕組みを、外国人の在留資格制度に当てはめたものが「告示特定活動」です。

・活動内容の定型化 「インターンシップ」や「ワーキングホリデー」など、あらかじめ国が日本での活動内容をパターン化し、法務省の告示としてまとめたものです。
・透明性の確保 告示に記載されている活動であれば、どのような条件で日本に滞在できるのかが事前に明確になっているため、申請者にとって予見可能性が高まります。
・告示外特定活動との違い 告示にない活動であっても、実務上の運用や人道的な配慮が必要な場合には、個別に「告示外特定活動」として在留が認められることがあります。これは、既存の枠組みでは救いきれない例外的な事情を拾い上げる、いわばセーフティネットのような役割を果たしています。


混同しやすい2つの「就職支援」特定活動

留学生が卒業後に利用する特定活動には、目的が似ていても要件が全く異なる2種類の資格があります。これらを正しく理解することが、スムーズな在留資格変更の第一歩です。

継続就職活動のための特定活動(通常の就活)

主に大学や専門学校の卒業生(専門士を含む)が、ホワイトカラー職種(事務、エンジニア、通訳など)への就職を目指して活動を継続するための資格です。

・学校からの推薦状が必要です。
・原則として6ヶ月の在留期間が付与され、1回に限り更新が可能です。
・最長で1年間の滞在が認められ、この期間内に就職を完了させることが想定されています。
・大学や専門学校を卒業し、総合職などのオフィスワーカーとして働くことを目指す留学生を対象としています。

特定技能1号に移行するための特定活動

こちらは、すでに特定技能としての就労が内定している、あるいは移行の準備が整っている方向けの資格です。

・入管当局からは、すでに技能試験や日本語試験に合格していることが前提である旨の注意喚起がなされています。
・試験に合格していない方は、この要件に適合しないため注意が必要です。
・もともと特定技能を取得することを検討し、その準備を進めていた者を対象としています。
・例えば、大学卒業者が通常の就職を断念して急に特定技能へ切り替えようとする場合、試験に合格していなければこの資格への変更は原則できません。


通常の就活中に特定技能試験を受験できるか

ここで重要な問いが生じます。「通常の就職活動(継続就職活動)」の特定活動ビザで在留しながら、将来の選択肢を広げるために特定技能の試験を受験することは可能なのでしょうか。

結論から申し上げますと、通常の就職活動を本来の目的として継続している限り、並行して特定技能の試験を受験することは可能です。

試験受験に関する考え方

・受験の自由 在留資格「特定活動(継続就職活動)」の期間中に、特定技能の取得に必要な技能試験や日本語試験を受けることに制限はありません。
・活動の並行 本来の目的である専攻に関連した就職活動を行いながら、選択肢を広げるために特定技能の試験を受けることは、直ちに在留資格の不適切な利用とはみなされません。
・実務上の解釈 原則として、指定された活動(就職活動)を誠実に行っていることが前提ですが、それに支障をきたさない範囲で他分野の試験を受け、将来の安心材料を作ることは有効な戦略といえます。


特定技能という選択肢のメリット

もともと総合職を目指していた留学生にとって、特定技能の業務(現場作業等を含む)への転換は、最初は気が進まないかもしれません。しかし、現在の入管行政の動向を鑑みると、特定技能は非常に現実的で魅力的な選択肢となり得ます。

1. 専門性との関係が柔軟

従来の「技人国」ビザでは、大学や専門学校での専攻内容と、入社後の職務内容に厳格な関連性が求められます。一方で特定技能は、学校で学んだ内容と分野が全く異なる場合であっても、試験に合格すれば変更が可能です。

2. キャリアの断絶を防ぐ

内定が得られないまま在留期限が来て帰国せざるを得なくなる状況を避けることができます。特定技能として日本での就労実績を作ることは、将来的に他の在留資格へステップアップする際の下地にもなります。

3. 給与水準の確保

特定技能制度では、日本人と同等以上の報酬を支払うことが義務付けられています。職種や企業によっては、一般的な事務職と同等、あるいはそれ以上の給与水準が確保されているケースも多く、経済的な安定も期待できます。


特定活動ビザを維持するための重要ポイント

試験受験が可能であっても、在留資格の基礎となる「本来の活動」を疎かにすると、ビザの維持ができなくなる恐れがあります。以下の条件を継続して満たしている必要があります。

・学校の推薦と指導 卒業した専門学校等からの継続的な推薦と指導が必要です。学校との信頼関係が崩れると、推薦が得られなくなりビザが維持できません。
・本来の目的の継続 あくまでも「専門性を活かした就職(技術・人文知識・国際業務など)」を目指す活動が主目的である必要があります。
・定期的な報告義務 定期的に学校へ就職活動の状況を報告しなければなりません。活動実態がないと判断されないよう、誠実な報告が求められます。


特定技能試験合格後の手続きの流れ

試験に無事合格し、特定技能として働くことを決めた場合、以下の手順で進めます。

・企業との雇用契約 特定技能の受け入れ企業と雇用契約を結びます。
・在留資格変更許可申請 出入国在留管理庁へ、現在の特定活動から「特定技能」への変更申請を行います。
・就労開始 許可が下りて新しい在留カードを受け取った後、フルタイムでの就労が可能になります。


まとめ

留学生にとって、特定技能という選択肢はキャリアを継続させるための強力なバックアッププランとなります。本来の目標である専門職への就職活動を全力で進めつつ、並行して特定技能の試験を受験しておくことは、リスクマネジメントの観点からも非常に賢明な判断です。

技人国の審査が厳格化する中で、もう一つの確実な選択肢を持っていることは、精神的な余裕にも繋がります。ご自身の可能性を狭めず、広い視野で将来を設計していきましょう。


Q&Aコーナー

Q. 専門学校卒ですが、就活用の特定活動中に特定技能の試験を受けてもいいですか?

A. はい、可能です。専門学校卒業後に継続就職活動のための特定活動ビザで在留している期間中に、特定技能の取得に必要な試験を受験することに制限はありません。

Q. 特定技能の試験に合格したら、学校への報告はやめてもいいですか?

A. いいえ、適切ではありません。特定技能への変更許可が下りるまでは、現在の特定活動ビザの要件を守る必要があります。学校の推薦と指導に基づいた活動を継続し、定期的な報告を行うことが義務付けられています。

Q. 学校で学んだことと違う分野の特定技能へ変更できますか?

A. はい、可能です。特定技能は、専門学校で学んだ内容と分野が全く異なる場合であっても、試験に合格していれば変更が認められます。

Q. 就職活動の特定活動ビザは何回更新できますか?

A. 通常、6ヶ月の期間が付与され、1回に限り更新が可能です。したがって、卒業後最長で1年間、日本に滞在して活動を続けることができます。

Q. 特定技能へ変更する場合、何か注意点はありますか?

A. 特定技能への変更には、試験合格だけでなく、受け入れ企業との契約や、本人に公的義務(税金や年金の支払いなど)の不履行がないことなども審査されます。また、学校の推薦が得られなくなると現在のビザが維持できなくなるため、最後まで学校との連携を密に保つことが重要です。


当事務所では、留学生の皆様の状況に合わせた最適な在留資格のアドバイスを行っております。具体的な手続きや、今後のキャリア形成についてご不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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※本ページは行政書士ダイセイ法務事務所のスタッフによる「ブログ」を掲載しております。日々の思いから専門知識、業界用語、内部事情など「中の人」しか知らないここだけの情報を「簡潔に」発信しております。ぜひご参考にしてください。

行政書士は、ビザ、許認可申請、書類作成、その他行政や法務に関する手続の専門家です。何から始めてよいのか分からない場合、ぜひ行政書士にご相談下さい。無料相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問合せ下さい。


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